轍もないかを

轍もないかを

「さと二花魁に人に

検番とは、大江戸の遊里で、花魁など廓に籍を置くものを登録した場所として書いてい
ます。
花魁との取り次ぎや玉代(遊んだお金)の計算する事務所のような場所でもあります。
……設定は雰囲気で。(`?ω?′)
本日もお読みいただきありがとうございます。拍手もポチもありがとうございます。
励みになってます。(〃▽〃) 此花咲耶油屋(中東の石油王)の申し出た金額に、廓中
は大騒ぎになった。
雪華さんが一生楽して遊べる金を用意します、決して御苦労をお掛けするようなことは
ありません、と、使いの者ははっきりと口にしたらしい。
「や~ん、雪華兄さん~、遠くに行っちゃやだ~~~。」
「…初雪。大丈夫だよ。ぼくは花菱楼が気に入っているから、まだしばらくはここにい
る。それに所作を教えて、きちんと花魁にし搬屋公司收費てやりたいからね。初雪の父親はお前を売
るほど金に困っているだろう?花魁になれば、客を選べるからね。世界を牛耳っている
金持ちどもを手玉に取ってやるといい。」
初めて連れて来られた頃、花魁の適性を見る為、初雪は厳しい検めを受けた。お猿のぬ
いぐるみを手離せないような子供が、精通の無いまま、幼い茎を握り締めて泣きながら
気をやった時、この子はいつか大化けして名を残す太夫になるかもしれないと雪華太夫
は思っていた。
座った兄さんが綺麗に見え
るように、うんと可愛らしくしてもらっておいでね。」
自分の身に、どれほどの価値があるのか、雪華はあまり興味がなかったが、それ
でも、雪華は正真正銘の「傾城」だった。
ついに、馴染みとなった中近東の王子さまと雪華の床入りが厳かに執り行われる。
その絢爛豪華な支度は目も眩むようだった。
新婚初夜を迎える花嫁と花婿のように、花魁と上客の固めの儀式が執り行われた。

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